スピードこそ最大の武器!

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『スピードこそ最大の武器!』
…「見積もりは24時間以内に出させよ」
 (日本電産・永守重信会長)
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日本電産は、著名なカリスマ経営者・永守重信氏の率いる巨大
なモーター関連のメーカーです。赤字のモーター関連メーカー
を次々と買収して、短期間で再建させ、グループ全体の売上高
・シェアを拡大してこられました。
川勝宣昭氏(元日本電産取締役)の著書『日本電産永守重信・
社長からのファクス42枚』(プレジデント社)を引用させて
いただいて、その成功の要因(のほんの一部)を紹介いたしま
す。

■スピードこそ最大の武器…
 「見積もりは24時間以内に出させよ」(永守重信会長)

日本電産の創業者・永守重信会長は、ご自身の著書『情熱・熱
意・執念の経営』(PHP研究所)の中で、以下のように述べて
おられます。
「…最近わが社の傘下に入ったある会社と、日本電産の一番の
違いはスピードです。その会社は、経営判断のスピード、そし
て決断してから実行するまでの時間がわが社の三倍ぐらいかか
っていました。これ以外に、ほとんど問題点は見つかりません。
高い技術力と優秀な人材、安定したマーケットも持っています。
少し意識が低い社員、決断の遅い経営者がいただけで、赤字が
百億円まで膨らんでしまったのです。いまの時代は、決断と実
行のスピードの差が、そこまで会社の命運を左右します。…」

日本電産グループ企業のスピードを物語るエピソードが、川勝
宣昭氏(元日本電産取締役)の著書『日本電産永守重信・社長
からのファクス42枚』(プレジデント社)で紹介されていま
す。
「…日本電産では「スピード」は社内スピードではなく、社外
スピード、すなわち顧客とのスピードを意味します。…私が最
初の任地、N社に着任して程なくして、永守社長から届いたフ
ァクスには「見積もりは24時間以内に出させよ」の文言が入
っていました。
それまでのN社は、営業マンが顧客からもらった見積もり依頼
を、早くて1週間、遅ければ2~3週間もかけて届けていまし
た。…開発や工場の見積もり担当者は、社内会議の合間合間に
(見積もり作成を)やっているので、延び延びになるのです。
…営業マンがお客様のところに通いつめて、やっと見積り依頼
をもらいます。…翌日午後には、(見積もりを持って)お客様
を訪問することになります。これにはまず、お客様がびっくり
します。そして、すぐに試作のオーダーをもらうことができる
わけです。…」

現在は行われていないと川勝氏はおっしゃっていますが、日本
電産の入社試験「早食試験」のエピソードは有名です。事前に
社員が弁当を試食して、一番遅い社員の完食時間が10分だっ
たので、入社試験では10分以内に完食した学生を無条件に合
格させたとするエピソードです。入社試験にもスピードを取り
入れていたようです。

■「2割の社員の支持があれば、改革は成功する。」
                    (永守重信会長)

川勝宣昭氏は同著の中で、以下の内容も紹介されています。
「…永守社長からの数百通におよぶファクスをもらいましたが、
その中でこの『2割の社員の支持が、改革が始まる条件だ』と
いう言葉は、時に辛酸、時に成功を味わいながら、何度も会社
改革を経験した人でなければ引き出せない真実味がこめられて
いる言葉だと思っています。…組織にはいろいろな人がいます。
問題意識が高く、リーダーの改革に積極的に呼応する火ダネ社
員、大勢が変わればそちらに引っ張られるが、普段は動かない
様子見社員、改革に常に冷ややかな目で見ているシラケ社員な
いしは抵抗勢力。この中で火ダネ社員は常に少数で、1割もい
ればいいほうでしょうか。現実はもっと少なく5%ぐらいかも
しれません。改革の情熱に燃えるリーダーは、この混成社員集
団に働きかけて、まず火ダネ社員をもっと燃えさせます。する
と、火ダネ社員は積極的改革勢力となって周りに働きかけてく
れるのです。次にリーダーは、この火ダネ社員と一緒に様子見
社員に働きかけて、この動かなかった様子見社員を半燃焼状態
からやがて燃焼状態に持っていきます。こうしてようやく2割
のリーダーに対する支持勢力、火ダネ勢力を確保した瞬間から
改革は動き出します。いままでとは嘘のように組織がスルスル
と前向きに前進し出すのです。…」

日本電産の事業再建は、被買収会社の資産の切り売りも行わず、
人員リストラも、役員陣もそのまま引き継いで、しかも、大勢
の幹部を送り込むでもなく、進められるようです。川勝氏は単
身で被買収会社に出向いておられます。
資産の切り売りや人員リストラに代って行うのは、日本電産流
の「意識改革」、2割を変えることなのでしょう。

※ご興味があればご購読ください。
『日本電産永守重信・社長からのファクス42枚』
〔プレジデント社・川勝宣昭氏(元日本電産取締役)著〕

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